金沢に行ったのは先月の頭。このMURMURにも書きました(こちら)。あれからほぼ1ヶ月が過ぎた先日、届きましたよ。
じゃーん。

KUTANI SEAL(クタニシール)」のワークショップで作ったお皿です。クタニシールは白いお茶碗、お皿、マグカップなどの中から選んだ器に九谷の絵具を印刷した転写シールを貼って焼き付けることで九谷焼が簡単にできちゃうという魅力的な企画。金沢に行く随分前に知り、これはやりたいと予約をしておいたのでした。

ということで、当日のレポートを少し。予約をしていた八百萬本舗に開始時間の少し前に行ったら、すぐに始められるとのことで、さっそく長皿、花型皿、ご飯茶碗、マグカップなどの中から作りたい器を選びました。私達は3人とも花型皿を選択。20種程のシールがついたシート2種類から好きな方を選んで、作り方の説明をしていただきます。

クタニシール
左上:ワークショップはこちらで。八百萬本舗。
右上;クタニシール。シートになったものを切って水につけて台紙をはがして器に貼ります。
左下:1つ目を貼りました。
中下:表面、貼り終わりました。
右下:裏面です。

時間はこの説明の時間も含めて2時間程度。まずは、シートから貼りたい絵柄をハサミで切って、器に置いておおまかなレイアウトを考えます。シートにあるシール以外にも他の方が使わず余ったシールもテーブルに置いてあって、それも自由に使えます。シールを1つずつ、水に10〜30秒程度つけ、それをピンセットで取ったら台紙をはがし、器に貼り付けます。ペーパータオルを巻いた消しゴムのような形状のヘラで水分を取りながら空気が入らないように。失敗しても剥がせるので、そんなに神経質にならなくてもOK。

これを繰り返して、想定したレイアウト通りに貼り付けていきました。2時間もあるので充分だと思っていたのですが、これがもう、全く時間が足りない! 表面だけでほぼ時間を使ってしまい、裏面をやる時間が足りず、最後の方は「これ切って水に入れて〜」と先に終わらせた友人2人をこき使う酷い私。時間ギリギリになんとか終わらせてワークショップはここまで。ちゃんとレポートするために写真を撮っておこうと思っていたのに、途中、全く撮れませんでした(最後の表と裏の写真は一旦、スタッフの方に渡したものをお願いして撮影させていただきました)。この後、焼き付けをしてもらって自宅に送ってもらうので、送付先を書いて完了です。およそ1ヶ月後に届くのを楽しみにして、八百萬本舗を後にしたのでした。

いやぁ、ホントに楽しかったなぁ。時間的にはせめてあと30分ほしかったですが(笑)…あ、時間が足りなかったからって、表面の右上の方があいてるのは、あえてですから! そういうデザインにしたかったからですから!

それで約1ヶ月後にお皿が届くわけですが、この時間差もいいですね。一緒に行った友人達とも届いたお皿の写真を見せ合いっこしたりなんかして、また旅の楽しい思い出がよみがえってきました。さて、お皿には何を乗せましょうかねぇ。シンプルな和菓子とかかな…。

実は金沢では加賀友禅の染め体験もしてきました。行く前から予約していたクタニシールとは違って、宿泊したホテル近くにあった「加賀友禅会館」という施設で染め体験をしていることを知り、急遽やることにしたワークショップです。決まった絵柄に色を入れていく塗り絵みたいな手描き体験と、デザインが決まった型紙を使った型染め体験と、型絵と呼ばれるたくさんの種類の型紙から好きに選べる型絵染め体験があって、それは好きに選べるやつでしょうと、型絵染め体験を選びました。染めるのは巾着袋(他にハンカチやトートバッグも選べます)。クタニシールと違って焼き付けの時間はないので、そのままお持ち帰りできます。こちらの手順は下の写真とキャプションで。

加賀友禅染め体験
左:赤、黄色、緑、ピンク、青、紫の6色を使用します。色を重ねて混色もできます。
中上:水玉の型絵を選んでみました。他に花火とか波とかいろいろな型絵が。鳳凰とか複雑なものも。
右上:布の上に型絵を固定して筆でたたいていく感じ。筆につけた染料はとにかく落として落として薄ーい状態にして。グラデーションもできます。
中下:BLUE & YELLOWっぽくしてみようかと青、緑、黄を使っていろいろ混色してみました。
右下:ドライヤーで乾かして出来上がり。

石川県には九谷焼、加賀友禅の他にも輪島塗など、きらびやかな伝統工芸がたくさんあって、金沢で「ああ、加賀百万石すごいなぁ」とあらためて思ったのですが、それが今、楽しくお手軽にできるよう様々な工芸ワークショップが企画されていて、金沢旅の魅力の一つにもなっていました。金沢旅行をされる方、何か体験して楽しい思い出を増やしてみてはいかがでしょう。