北九州市立美術館で開催していた企画展「ポップ・アート 時代を変えた4人(2025/5/17〜6/29)」と9/21まで開催中のコレクション展「マティスとピカソ(2025/5/31〜9/21)」に行ってきました。
基本的に撮影NGだったので写真で説明できないのですが記録しておきます。
●ポップ・アート 時代を変えた4人
世界有数のポップ・アート・コレクションを誇る、スペインのホセルイス・ルペレス氏の所蔵品の展覧会です。
「POP ART THE FAB4! & 4 SPECIAL GUESTS」という英題がついてまして、ビートルズの愛称「FAB4(The Fabulous 4=素晴らしい4人)」になぞらえた4人
ロイ・リキテンスタイン
アンディ・ウォーホル
ロバート・ラウシェンバーグ
ジャスパー・ジョーンズ
の作品を中心に、この4人と同時代に活躍した4人(4 SPECIAL GUESTS)
ジム・ダイン
ジェームズ・ローゼンクイスト
ロバート・インディアナ
トム・ウェッセルマン
の作品もあわせ、1960年代のアメリカン・ポップ・アート、約120点が展示されました。
ちなみにジャスパー・ジョーンズ(現時点で95歳)、ジム・ダイン(現時点で90歳)のお二人はご存命ですよ。
全てが日本初公開らしいですが、版画やポスターなので、ウォーホル、リキテンスタイン、ジャスパー・ジョーンズの作品は結構、同じものを別の場所で観てきました。特にウォーホルは3年前に、京都市京セラ美術館で開催された「アンディ・ウォーホル・キョウト」など、行けるものには行ってきたので全部知ってる作品だったのですが、まぁ、観に行けるものは観ておこうと思っているのでよいのです。
リキテンスタインの作品には、アメコミのどのコマが元ネタなのか、どうアレンジして作品になったのかの展示解説もあって、とてもおもしろかったです。
ロバート・ラウシェンバーグと4 SPECIAL GUESTSの作品は、作品はよく見るのに誰の作品かちゃんと認識してなかったり、初めてお目にかかるものも結構あって勉強になりました。
行こう、行こうと思いながら結局、期間終了間際になってしまったのですが行けてよかったです。
●マティスとピカソ
北九州市立美術館の収蔵品である版画集、マティスの「ジャズ」全20点とピカソの「ヴォラールのための連作集」全100点の展示です。
コレクション展なので大人300円です。なんてお得なの!
なんかもう、ありがとうございます。
マティスとピカソの版画集以外にもフランスで美術商であるヴォラール絡みでドガ、セザンヌなどのゆかりの芸術家達の作品も展示されています。
ヴォラールはピカソ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、ルオーなど今となっては超有名画家達に援助をした上で個展を開いて世界に知らしめたり、版画集や挿絵本をプロデュースした出版者でもありました。
今回、展示された「ヴォラールのための連作集」はヴォラールの依頼でピカソが1930年代に手掛けた版画集です。彫刻家とモデル、ミノタウロスなどのいくつかのモチーフが描かれています。
写真NGだったので説明しづらいのですが、モデルはともかく、この彫刻家、なんでずっと裸なん?って途中でおかしくなっちゃって、笑いをこらえながらまわりました。邪道な見方で本当にすみません。
マティスの「ジャズ」は大好きで2年前に東京都美術館でされた「マティス展」でも一部は観たし別の機会にも観てきたけど、全部揃ったのを観たのはもしかしたら初めてかも。
ピカソもですが、北九州市立美術館、こんな素敵なコレクションがあったんですね。
(昨年の50周年記念 大コレクション展に行けなかった)

中上:「ポップアート 時代を変えた4人」のポスター
右上:「マティスとピカソ」のポスター
右下:磯崎新設計の北九州市立美術館
7月に入りました。今月はアートとレトロ建築を堪能する月に決めました(私が勝手にスケジュールを立てているだけ)。
毎日暑くて出歩くのも大変ですが体調を崩さないよう気をつけて行ってきます。
(もちろんお仕事もします)