福岡市美術館で開催された「国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術」展へ。会期の前半が「国宝 鳥獣戯画」の「甲・丁巻」、後半が「乙・丙巻」ということで2回行ってきました(1回目行った際に2回目の割引券がもらえた)。
※展示は撮影禁止だったので写真はありません。

京都の高山寺所蔵の国宝「鳥獣戯画」は擬人化された兎や蛙などの動物たちが躍動している場面が有名で、器やグッズ等、商品化されているものも多く、誰もがどこかで見たことがある作品ではないでしょうか(私も器持ってます)。「国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術」展は、この「鳥獣戯画」をはじめとする動物をモチーフとした作品を集めた展示です。

この「動物をモチーフとした作品」がとてもよかったのです。
高山寺の重要文化財「子犬」や「神鹿」といった彫刻作品はなでなでしたいぐらいすごくかわいいし、福岡市美術館ではおなじみ仙厓さんの「犬図」や「猫に紙袋図」などのイラスト(?)は思わずふふって笑ってしまうゆるさです。

「鳥獣戯画」については、あらためて、私は甲巻しか知らなかったことを知りました。
擬人化された兎や蛙、猿たちが描かれているのが甲巻です。乙巻も動物が描かれていますが、馬、牛、犬など身近な動物を擬人化せずに、また、麒麟や龍など想像上の生き物も描かれています。丙巻は、前半が人々の営み、後半が擬人化された蛙や猿が描かれていて、丁巻は人々が主体です。
甲・丁巻は平安時代末期、乙・丙巻は鎌倉時代に描かれたとされていて、作者が何人いるのかもわかっていないそうです。
こんなに有名な作品なのに知らないことが多かった…。そういう意味でも観てよかったです。

そしてさすが鳥獣戯画。グッズが充実していました。私も図録と羊羹と缶が可愛い飴ちゃんを買ってきました。

鳥獣戯画展
左:甲乙丙丁巻にあわせてチラシなどの広報のビジュアルは4色で展開されていました
中:図録と羊羹と飴を購入
右:HIGHTIDEさんのパッケージに「季のせ」さんの羊羹

 
鳥獣戯画展以外に観てきた展示の記録も。

美術展いろいろ
左から
●大川市立清力美術館「美術館のある暮らし〜語りかける絵たち〜」
●九州芸文館「写真展 オードリー・ヘプバーン」
●ギャラリーキューブリック「和田誠ポスター展」
●九州産業大学美術館「人形師 中村信喬展」

割と近い位置にある九州芸文館とあわせて行ってきた大川市立清力美術館は福岡県文化財である建物が観たくて行ってきました。こんな素敵な建物があるって最近まで知りませんでした(Kさん、教えていただきありがとうございます!)。
実はアマプラで見た「名建築で昼食を」というドラマにどハマりしまして、勢いでインスタの食べ物ばっかりポストしているアカウントとは別に名建築散歩用のアカウントまで作ってしまいました。
来月、学祭で授業がお休みの期間を使い、アートと名建築と食欲の秋を満喫しに久しぶりに遠出します。楽しみ!