熊本市現代美術館で開催中の「デザインあ展」に行ってきました。身の回りのコト、モノをデザインの視点から考える NHK Eテレの番組「デザインあ」を体験できる企画展です。去年、東京でやってるときに行きたいなぁと思ってたんですけど、その後、熊本での開催が決まって、これは行かねばと楽しみにしていたんです。

展示は「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」の3つのテーマでエリアが分かれていて、見るだけでなく遊んだり、描いたりと体験型も多く、大人も子供も楽しめるものになっています。また、ほとんどが撮影OK。ありがたや。

「観察のへや」は身のまわりにあるモノ・コトから「お弁当」「マーク」「容器」「からだ」「なまえ」がテーマ。
上のタイトルの背景の写真は「観察のへや」の最初にあった展示で、卵がいろんな種類のお弁当のおかずになっていく過程を並べた〈たまごの変身〉です。

デザインあ展
右上:〈抽象度のオブジェ〉人間の男女がだんだん抽象化されてお馴染みのトイレのマークになっていく過程が立体化されています。
左下:〈全国名字かずくらべ〉人数が多い名字が大きく、珍しい名字はルーペで見ないと範読できなぐらいに小さい表示になっています。自分の名字が含まれる部分をトリミングしましたが、実際はア行からの大きなボードになっています。つい自分の名字を探してしまう仕掛け。もちろん、ルーペも設置してあります。
中下:〈かんばん「あ」〉町の看板に使用された書体のパーツを使って「あ」を作られてます。おもしろい。
右下:〈じかんのかたち〉これだけ「概念のへや」の展示です。

「観察のへや」には大きな熊本城の模型をデッサンするコーナー〈デッサンあ〉も。実際に私も描いてみましたよ。それがすぐにスキャンされて会場のプロジェクタや公式サイトにアップされるという仕組み。帰って公式サイトを見てみたらちゃんと私の描いたものもありました。ちなみに何をデッサンするかは会場ごとに違うらしいんですけど(東京会場の日本科学未来館ではロケットとか)、熊本城、難易度高くない?(笑)

「体感のへや」は展示室の壁いっぱい、360°取り囲む映像と音楽を体感します。
「概念のへや」は「空間」「時間」「しくみ」がテーマ。時間や、人の動きを私たちがどう感じているかを視覚的に見せてくれます。あっさり書きましたが、「概念のへや」が一番、刺激を受けたかもしれません。

いやぁ、楽しい企画展でした。お近くの方はぜひ。「デザイン」を楽しんでみてください。