ああ、もう10月も終わってしまいますね。いろいろあった10月ですが、とりあえず福岡アジア美術館で開催された「原田治展」のことは自分のためのメモとして残しておこうと。

今回、コロナ対策として入場者が多い際には整理券を配布し、入場制限をされていたとのことですが、私が行った金曜日の遅めの時間はほぼ貸し切り状態で、サクッと入場できました。福岡アジア美術館の開館時間は通常は9時半〜18時なのですが、金・土曜は20時まで開館しています。ナイトミュージアムですね。意外に知られていなくて狙い目かもしれませんね。

70年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS」の生みの親、原田治(1946-2016)。50~60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーションーとりわけ、シンプルな描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。

と公式にありましたが、私も正に影響を与えられた一人。私個人的にはそれほどキャラクターグッズを集める方ではないのですけどね。デザインを学ぶ大学に入り、いろんなものから刺激を受けて何かを作るようになるわけですが、原田治さんの“かわいい”の影響も間違いなくありました。

原田治展
会場内、ほぼ撮影OK!
グッズは当然「かわいい」の集合。図録とスケッチブックを購入しました。

会場内は一部を除いてほぼ撮影可。ありがたいですね。バシバシ撮ってきました。今回の展示を見て、ああ、ポテチのあのキャラもそうだったのかとか、ああ、an・anのイラストだなぁとか、手がけられた絵本など、OSAMU GOODS以外の展示も楽しめましたが、私にとっての原田治さんと言えば、なんと言ってもミスドのキャラクター。学生の頃とかよく通ってたもんなぁ…。調べてみたら、過去のグッズのアーカイブがありました。懐かし〜。ちなみにウン十年前、私は久留米の高校に西鉄電車で通っていまして、ミスタードーナツ西鉄久留米店の売り上げ日本一に貢献していました(わずかですけども)。

展示の最後に原田治さんの言葉として以下の文章が記載してありました。

終始一貫してぼくが考えた「可愛い」の表現方法は、明るく、屈託が無く、健康的な表情であること。
そこに5%ほどの淋しさや切なさを隠し味の様に加味するというものでした。

こういうコンセプトがあって、誰もが共感できて長く愛されるものが生まれてきたんですね。

さて、ここのところ、月一で更新してる感じですが、次は1ヶ月後と言わず、近いうちに買ったものとか壊れたものとか(笑)について書きたいと思います。