福岡市博物館で開催されていた「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」に行ってきました(9//25が最終日)。世界に「KAWAII」をとどろかせたハローキティをはじめ、たくさんのキャラクターを生み出してきたサンリオの60年史(ちなみにハローキティは1974年生まれです)。子供の頃からそれほどカワイイキャラクターを愛でるタイプではなかったので、特にお気に入りの子がいるわけではないのですが、カワイイの歴史と制作過程には興味がありますからね。

サンリオ展、ありがたいことに写真撮り放題でした。そしてグッズコーナーはサンリオショップでした(図録だけ買いました)。
展示は60年史と言うことで、サンリオの過去から現在までのキャラクターの紹介だと思ってたんですが(実際、そのコーナーもあります)、現代アートとのコラボ作品もあって、それがとてもよかったです。入って早々にぬいぐるみ達が高々と積まれたオブジェが置いてあって、おおっ!てなりました。

最初の頃のキャラクターを振り返り、制作過程を紹介する展示もありました。苺グッズに始まり、最初のキャラクターは水森亜土さんなど当時のイラストレーターさん達が描かれるカワイイ女の子のイラストだったんですね。その中ですっかり忘れてたけど、あ〜、あったね、パティ&ジミー!と懐かしい気持ちになったり、そのパティを生み出すきっかけになった「Love is」がグラフィックデザイン的に好きで古いラフデザインや指示書も興味深かったです。
その後、作家性がない、もっと言うと産みの親がいな継続して他の誰かが描いていけるよう、そしてカワイイかカワイくないかだけを基準にキャラクターを作っていくことが定義になっていったとのこと。

そうそう、小学校の頃、近所のサンリオショップでもらえる「いちご新聞」は好きでしたねぇ。あれ? 何か買ったらもらえたんだっけ? 遙か昔すぎて覚えてないですが、今も「いちご新聞」あるんですね(タイトルバックの写真、奥に「いちご新聞」がいっぱい並んでいます)。すごいことです。

それから、レディ・ガガが着たキティドレスのレプリカが展示してあったのですが、その前に立体のキティちゃんがいまして、これがリボン以外は全体が苺模様で色も違うし顔も無いのにそのフォルムとリボンだけで誰もがキティちゃんとわかってしまうって、よく考えたらすごくないですか。…いや、ミッキーマウスもドラえもんもシルエットだけでわかると思いますが。

カワイイが子供だけじゃなく大人も楽しむものになって久しいですが、カワイイとは何か?を大人が60年も考え続けているんですものね。カワイイは拡大し続けていくのです。

左:会場に入ってすぐ目に入るサンリオキャラクターが高く連なる塔
中上:会場入口のフラッグ
右上:パティ&ジミーのイラスト
中下:キャラクター年表
右下:レディー・ガガの衣裳(奥)と苺模様の苺模様の立体キティ

実は同じ日の夜に福岡市美術館で開催中の「鳥獣戯画展」にも行ってきたのですが、それについてはまたあらためて。前期(9/3〜9/25)と後期(9/27〜10/16)にわけて鳥獣戯画の場面替えがあり、観られたのは「甲・丁巻」なんです。後期展示の「乙・丙巻」を観にまた行くかもしれないので(割引券をいただきました)。

さて、台風が2つ来た9月も最終週。
台風についてはウチは窓がビュウビュウガタガタしたぐらいで特に被害はありませんでしたが、打ち合わせが延期になったり授業が休講になったりして、ほんのちょっとバタバタしました。3連休に2つ目の来た台風は楽しみにしていたいろんなイベントまで吹き飛ばして残念ではありましたが、交通機関、計画休業したコンビニも含め、ちゃんと中止、休業にできてよかったなと思います。ただ、どちらのときも新聞を早朝に届けていただいたことにビックリしましたが(無理に届けなくてもいいのにと思うのですが何か止められないわけがあるのでしょうか…)。

そして台風が過ぎた後、急に涼しくなりました。秋分の日もすぎ、日が短くなります。季節の変わり目、どうぞ皆さまもご自愛ください。私はもうしばらく指のリハビリがんばります。